Case事例紹介
火山の山体周辺の変位モニタリング
衛星画像と解析対象範囲
衛星:Sentinel-1 IW
軌道:Descending
照射方向:Right
観測期間:2014/11/30〜2023/3/24(220 scenes, 3036 days)
噴火:2018/1/23
積雪時期の判定
Landsat-8 (EarthView)
InSARペア
Master: 2019/7/19
PS点の分布
コヒーレンス閾値:0.6
選定したPS点(拡大図)
2~3点の変位を平均
時系列変位
考察
- 草津白根山を観測した2014年11月から2023年3月のSentinel-1衛星画像(下降軌道)を収集し,その中から冬季の積雪の影響が少ないと考えられるシーンを選定し(130シーン),PS-InSARを適用した。
- 提案した新しいPS-InSAR手法(NN-PSI)の結果からは,2018年1月の噴火前から噴火口の近くの地点(逢の峰の山麓)にて衛星から遠ざかる方向(沈降あるいは西方向)への変位がみられ,その傾向は噴火後から現在まで続いている。また,湯釜の東においても噴火後から衛星から遠ざかる方向に変位している。なお,草津や万座温泉においては噴火前後で大きな地盤変位は確認できない。
- これまでのPS-InSAR手法では,2πアンビギュイティを含む大規模な変位を推定できてない。